Godot Modern Theme完全ガイド – 使い方と特徴
Godot Modern Theme完全ガイド – 使い方と特徴
Godot Modern Themeは、Godot 4.6から新しくデフォルトになったエディタテーマです。実はこれ、コミュニティで大人気だった「Godot Minimal Theme」が公式に統合されたもので、シンプルで洗練されたデザインが特徴なんです。
この記事では、Godot Modern Themeの特徴や使い方、従来のClassic Themeとの違いを詳しく解説していきます。
Godot Modern Themeとは?
Godot Modern Themeは、Godot 4.6から新しくデフォルトになったエディタテーマです。
実は、このテーマの元になったのは、GitHubで3,800以上のスターを獲得していた「Godot Minimal Theme」というコミュニティプロジェクト。制作者のpassivestar氏と、Godotのコア開発者であるMichael Alexsander氏が協力して、公式テーマとして生まれ変わりました。
開発の経緯
「Godot Minimal Theme」は、従来のGodotエディタの見た目を「もっとモダンで使いやすくしたい」という想いから生まれたプロジェクトでした。リリース後、多くの開発者から支持を集め、Godot開発チームの目にも留まります。
そして、「これを公式テーマにしよう」という流れになり、さらなる改善を加えた上でGodot 4.6に統合されることになったんです。Godot Modern Themeとして正式に採用されたことで、すべてのユーザーが標準で利用できるようになりました。
もちろん、従来のテーマは「Classic Theme」として引き続き使えます。好みに応じて選べるので安心してください。
Godot Modern Themeの特徴
デザインの特徴
Godot Modern Themeは「ミニマリズム」と「機能性」の両立を目指してデザインされています。
実際にGodot Modern Themeを使ってみて感じた特徴はこんな感じです:
- 落ち着いたグレーベース: 青系だったClassic Themeと違い、目に優しいグレー系の配色に
- すっきりした見た目: 無駄な装飾を省いて、コードやシーンに集中しやすい
- 作業領域が広い: 余白の見直しで、実際に使えるスペースが増えた
- 長時間作業でも疲れにくい: 派手すぎない配色で、目の負担が軽減
- インスペクターも進化: 配列エディタが刷新されて、情報が見やすくなった
Godot Modern ThemeとClassic Themeの違い
Godot Modern ThemeとClassic Themeには、いくつかの明確な違いがあります:
1. カラーパレット
- Classic Theme: 青系をアクセントカラーに使用
- Godot Modern Theme: グレー系を基調とし、より落ち着いた配色
2. UI要素のサイズ
- Classic Theme: 従来のサイズ感
- Godot Modern Theme: タブやボタンが若干大きめで、クリックしやすい
3. 視覚的な密度
- Classic Theme: 情報密度が高め
- Godot Modern Theme: 適度な余白で見やすさを重視
4. インスペクターの改善
Godot 4.6では、Godot Modern Themeと合わせてインスペクター(特に配列エディタ)も刷新されました。無駄なスペースを削減し、情報とコントロールを最小限に集約することで、より効率的な編集が可能になっています。


ユーザーからのフィードバック
Godot Modern Themeはまだベータ版ということもあり、GitHubディスカッションやBlueskyで活発に議論されています。
気に入っている人の意見:
- 「モダンで洗練されてて、プロっぽい見た目になった」
- 「長時間作業しても目が疲れにくくなった気がする」
- 「余計な装飾がなくて、コードに集中できる」
改善してほしいという声:
- 「ちょっとコントラストが弱くて見づらい部分がある」
- 「タブが大きすぎて、画面が狭く感じる」
- 「もっとカスタマイズできるようにしてほしい」
開発チームはこういったフィードバックをしっかり受け止めていて、正式リリースに向けてさらに改善していく予定とのことです。
Godot Modern Themeの使い方
新規プロジェクトでの使用
Godot 4.6以降で新規プロジェクトを作成すると、自動的にGodot Modern Themeが適用されます。特別な設定は不要で、すぐに新しいデザインでの開発を始められます。
Godot Modern ThemeからClassic Themeへの切り替え方法
「やっぱり従来の見た目の方が好き」という人もいますよね。そんな時は、Godot Modern ThemeからClassic Themeに簡単に切り替えられます:
- エディタ上部のメニューから 「エディタ」→「エディタ設定」 を開く
- 左側のメニューから 「Interface」→「Theme」 を選択
- 「Style」 の項目で 「Classic」 を選択
- 設定を変更したら、少し待ってから設定ウィンドウを閉じる
ちなみに、エディタの再起動は不要です。設定を変更してから1秒ほど待つと反映されます(環境によってはもう少し時間がかかる場合も)。閉じるタイミングが早すぎると反映されないことがあるので、ちょっと待ってから閉じるのがコツです。
Godot Modern Themeのカスタマイズ
Godot Modern Themeでは、エディタ設定から様々なカスタマイズが可能です。「高度な設定」をオンにすると、さらに詳細な設定項目が表示されます。
主なカスタマイズ項目
基本設定:
- Style: Godot Modern ThemeとClassic Themeの切り替え(Godot 4.6の新機能)
- Color Preset: カラープリセットの選択(Godot 4.6の新機能)
- 間隔プリセット: UI要素の間隔を調整(Default / Compact / Custom)
色の設定:
- ベースカラー: UI全体の基調色を変更
- アクセントカラー: ボタンやハイライトの色を変更(デフォルト: #70bafa)
- システムのアクセントカラーを使用: OS設定に合わせる(Windows/macOS/Android)
- アイコンとフォントのカラー: Auto / Dark / Lightから選択
視覚調整:
- コントラスト: UIのコントラスト比を調整(デフォルト: 0.3)
- アイコンの彩度: アイコンの鮮やかさを調整(デフォルト: 1.0)
レイアウト設定:
- ボーダーサイズ: UI要素の境界線の太さ(デフォルト: 0)
- コーナー半径: UI要素の角の丸み(デフォルト: 3)
- ベース間隔: UI要素間の基本的な間隔(デフォルト: 4)
- 追加の間隔: タッチスクリーン向けの追加スペース(デフォルト: 0)
Godot 4.6の新機能:
- Draw Relationship Lines: シーンツリーなどの関係線の表示設定
- None: 表示しない
- Selected Only: 選択時のみ表示(デフォルト)
- All: 常に表示
これらの設定を組み合わせることで、Godot Modern Themeを自分好みのエディタ環境にカスタマイズできます。
既存プロジェクトでの扱い
Godot 4.5以前のプロジェクト
Godot 4.5以前で作成したプロジェクトをGodot 4.6で開いた場合、エディタテーマは自動的には変更されません。これは、ユーザーの作業環境を急に変えないための配慮です。
Godot Modern Themeを試したい場合は、前述の方法で手動で切り替える必要があります。
プロジェクト設定への影響
エディタテーマの変更は、あくまでエディタの見た目を変更するだけで、ゲーム自体のビジュアルには一切影響しません。UIテーマやゲーム内のデザインは、従来通り独立して管理されます。
Godot Modern Themeを実際に使ってみた感想
Godot Modern Themeは、特に以下のような開発者におすすめです:
こんな人に向いている
- 長時間の作業が多い人: 目に優しい配色で疲労を軽減
- ミニマルなデザインが好きな人: すっきりとした見た目で集中できる
- 高解像度ディスプレイを使用している人: 適切なスケーリングで視認性が向上
こんな場面で便利
- コードレビューや長時間のデバッグ作業
- マルチモニター環境での開発
- 暗い環境での作業(ダークモードとの相性が良い)
注意点
- 慣れるまで少し時間がかかる可能性がある
- Classic Themeに慣れている場合、最初は違和感があるかもしれない
- ベータ版のため、今後デザインが変更される可能性がある
まとめ
Godot Modern Themeは、コミュニティの支持を受けて公式統合された、モダンで洗練されたエディタテーマです。Godot 4.6から標準で使用できるようになり、多くの開発者に支持されています。
Godot Modern Themeのメリット:
- 目に優しい配色で長時間作業に適している
- 無駄な装飾を削ぎ落とした機能的なデザイン
- Classic Themeも引き続き使用可能
Godot Modern Themeのデメリット:
- 慣れるまで時間がかかる可能性
- 一部のユーザーにはコントラストが低いと感じられる
- ベータ版のため今後変更の可能性
今後のアップデートで、さらに多くのカスタマイズオプションや改善が予定されています。Godot 4.6の正式リリースに向けて、ぜひGodot Modern Themeを試してみてください。
詳しい設定方法や最新情報は、Godot公式ドキュメントもご覧ください。
よくある質問(FAQ)
Q1: 既存のプロジェクトは自動的にGodot Modern Themeになりますか?
いいえ、既存のプロジェクトは自動的には変更されません。エディタ設定から手動でGodot Modern Themeに切り替える必要があります。
Q2: Godot 4.5以前でGodot Modern Themeを使う方法はありますか?
公式には4.6以降でしか使えませんが、元になった「Godot Minimal Theme」をGitHubからダウンロードして使うことはできます。
ただし、Godot 4.6のGodot Modern Themeは公式統合された際に色々と改善されているので、できれば4.6を使うのがおすすめです。
参考リンク:
- Godot Minimal Theme GitHub
- ※Godot 4.6以降を使う場合は、ダウンロード不要です
Q3: カスタムテーマを作成できますか?
はい、Godotではカスタムテーマの作成が可能です。エディタ設定から、独自のカラースキームやフォント設定を行えます。Godot Modern Themeをベースにカスタマイズすることもできます。
Q4: Godot Modern ThemeとClassic Theme、どちらを選ぶべきですか?
好みの問題ですが、新しく開発を始める場合はGodot Modern Themeを試してみることをおすすめします。慣れ親しんだ環境が良い場合は、Classic Themeを選択すると良いでしょう。
Q5: テーマの切り替えにエディタの再起動は必要ですか?
再起動は不要です。ただし、設定を変更してから実際に反映されるまで1秒ほどかかります。設定を変更したらちょっと待ってから、設定ウィンドウを閉じるのがコツです。
Q6: 高度な設定とは何ですか?
エディタ設定の右上に「高度な設定」トグルがあります。これをオンにすると、ボーダーサイズ、コーナー半径、関係線の不透明度など、さらに詳細なカスタマイズ項目が表示されます。初心者は基本設定だけで十分ですが、細かく調整したい場合は有効にしてみましょう。
Q7: Color PresetとStyleの違いは何ですか?
- Style: Godot Modern Theme/Classic Themeという根本的なデザインスタイルの選択
- Color Preset: 選択したスタイル内でのカラーバリエーション(Custom、Defaultなど)
Styleを変更すると全体的な見た目が変わりますが、Color Presetは色の組み合わせを調整するものです。
関連記事:
- Godot 4.6の新機能まとめ(準備中)
- Godotエディタのカスタマイズ完全ガイド(準備中)
参考リンク:
この記事はGodot 4.6 beta 3を元に執筆されています。正式リリース版では一部内容が変更される可能性があります。また、比較画像はGodot 4.5.1のClassic Themeと、Godot 4.6 beta 3のGodot Modern Themeを使用しています。